以前から、下の前歯のちょっとしたガタつきが気になっていました。笑った時に少し重なって見えるのがコンプレックスで、写真を撮る時も無意識に口元を隠しがちでした。全体的に歯並びが悪いわけではなかったので、大掛かりな矯正治療には抵抗があり、「一部分だけ治せないかな」と漠然と考えていました。そんな時、インターネットでインビザラインの部分矯正というものがあることを知り、早速いくつかの矯正歯科でカウンセリングを受けました。私の場合は、下の前歯2本だけの軽微な叢生で、奥歯の噛み合わせにも大きな問題はないとのこと。IPR(歯間削合)で少しスペースを作れば、インビザラインの部分矯正で十分に改善できると診断され、治療期間も半年から8ヶ月程度、費用も全体矯正よりかなり抑えられると聞き、思い切って治療をスタートすることにしました。アライナー(マウスピース)は透明なので、仕事中もほとんど気づかれることはありませんでした。最初の数日は、少し締め付けられるような違和感がありましたが、すぐに慣れました。食事のたびに外して歯を磨くのは少し手間でしたが、もともと口腔ケアには気を使っていたので、それほど苦にはなりませんでした。驚いたのは、治療開始から2ヶ月ほど経った頃、ふと鏡を見たときに、気にしていた下の前歯の重なりが、以前より少し解消されているように見えたことです。ほんのわずかな変化でしたが、目に見えて効果が現れると、モチベーションも上がります。その後も順調に治療は進み、予定通り約7ヶ月でアライナー生活は終了。下の前歯は綺麗に並び、長年のコンプレックスだった口元に自信が持てるようになりました。治療後の保定装置(リテーナー)もしっかりと装着し、今のところ後戻りもありません。インビザラインの部分矯正は、私のように「気になる一部分だけを、目立たずに、比較的短期間で治したい」という人には、とても良い選択肢だと感じました。もちろん、適応症例は限られると思いますが、悩んでいる方は一度専門医に相談してみる価値はあると思います。
インビザライン部分矯正!私の体験談