アンカースクリュー埋入による痛み?術後の注意点

「アンカースクリューを歯ぐきに埋め込むなんて、すごく痛そう…」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。しかし、実際には、アンカースクリューの埋入処置は局所麻酔をしっかりと効かせて行うため、処置中の痛みはほとんどありません。感覚としては、麻酔の注射がチクッとする程度で、スクリューを骨にねじ込んでいる最中は、押されるような感覚や振動を感じることはあっても、鋭い痛みを感じることは稀です。処置時間は、埋入する本数や部位にもよりますが、1本あたり数分から十数分程度と短時間で終わります。麻酔が切れてくると、個人差はありますが、多少の痛みやジンジンとした違和感が出ることがあります。その場合は、歯科医院で処方された痛み止めを服用することでコントロールできます。通常、痛みは1日から数日程度で治まります。術後の注意点としては、まず「衛生管理」が最も重要です。スクリューの周りは汚れがたまりやすく、清掃を怠ると歯ぐきが腫れたり、炎症を起こしたりして、スクリューが不安定になる原因となります。歯科医師や歯科衛生士から指示された方法で、丁寧にブラッシングするようにしましょう。また、埋入当日は、飲酒や激しい運動、長時間の入浴など、血行が良くなるような行為は避けた方が賢明です。食事は、硬いものや刺激物を避け、スクリューに直接当たらないように注意して食べるようにしましょう。指や舌でスクリューをいじらないことも大切です。万が一、スクリューがグラグラしたり、強い痛みが続いたり、膿が出たりするような場合は、自己判断せずに速やかに歯科医院に連絡してください。これらの注意点を守ることで、アンカースクリューを安全かつ快適に使用し、矯正治療をスムーズに進めることができます。