アメリカで波乱万丈な矯正日記
まさか自分がアメリカで歯列矯正をするなんて、数年前までは夢にも思っていませんでした。渡米して数年、鏡を見るたびに気になっていた前歯の重なり。日本にいた頃はそこまで深刻に考えていなかったのですが、アメリカでは周りの人の歯並びが綺麗なこと!笑顔が素敵な人が多いことに圧倒され、ついに私も一念発起。近所の評判の良い矯正歯科に駆け込みました。初診相談では、先生が私のガタガタの歯を見て「うん、これは治した方がいいね!」とあっさり。精密検査を経て提示された治療計画は、インビザラインで約2年、費用は日本円にして約80万円。清水の舞台から飛び降りる気持ちで契約しました。最初の数ヶ月は、マウスピースの装着感に慣れず、食事のたびに外して歯を磨くのが本当に面倒でした。アタッチメントと呼ばれる小さな突起を歯につけるのですが、これが口内炎の原因になることもしばしば。それでも、少しずつ歯が動いているのが分かると、モチベーションも上がってきます。大変だったのは、やはり言葉の壁。調整のたびに先生や衛生士さんと話すのですが、専門的な話になると聞き取れないことも。でも、皆とても親切で、ゆっくり話してくれたり、図を描いて説明してくれたりしたので、何とか乗り越えられました。一番嬉しかったのは、半年ほど経った頃、友人に「あれ、歯並び綺麗になってきたね!」と言われたこと。矯正を始めてから、口元を気にしてあまり笑えなくなっていたのですが、その一言で自信が持てるようになりました。まだ治療は道半ばですが、アメリカで矯正を始めて本当に良かったと思っています。費用も時間もかかりますが、それ以上に得られるものが大きいと実感する毎日です。