「インビザライン、実際どうなの?」これから治療を始めようと考えている方にとって、経験者のリアルな声は何より参考になる情報でしょう。私自身、数年前にインビザラインで歯列矯正を経験しました。その体験から感じた、パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、リアルな部分をお伝えしたいと思います。まず、良かった点は、やはり「目立たない」ことです。仕事柄、人と接する機会が多かったため、ワイヤー矯正には抵抗がありましたが、インビザラインは装着していてもほとんど気づかれませんでした。これは精神的に非常に大きなメリットでした。また、「取り外せる」のも便利でした。食事は普段通りに楽しめましたし、歯磨きも隅々までしっかりとできるので、虫歯や歯周病の心配も少なかったです。ただ、一方で大変だったこともあります。一番は「装着時間との戦い」です。1日20時間以上というノルマは、思った以上にシビアでした。ついつい外しっぱなしにしてしまいそうになるのをこらえ、食事や歯磨き以外は常に装着するというのは、強い意志が必要でした。特に最初の頃は、マウスピースの圧迫感や、アタッチメントによる口内炎にも悩まされました。慣れてくると気にならなくなりましたが、それまでは少し辛かったです。そして、「自己管理の大切さ」を痛感しました。マウスピースの交換時期を忘れたり、清掃を怠ったりすると、すぐに治療の進捗に影響が出ます。歯科医師任せではなく、自分自身が治療の主体であるという意識が不可欠だと感じました。費用も決して安くはありませんでしたが、治療が終わり、鏡の前で自信を持って笑えるようになった今、インビザラインを選んで本当に良かったと思っています。もし、これからインビザラインを検討されるなら、メリットだけでなく、こうしたリアルな大変さも理解した上で、信頼できる歯科医師と二人三脚で治療に取り組む覚悟を持つことが大切だと思います。