歯列矯正を始めて3ヶ月が過ぎた頃、私の肌は、人生で最悪の状態を迎えました。もともとニキビができやすい体質ではありましたが、その比ではありません。フェイスラインから顎にかけて、赤く炎症を起こした痛々しいニキビが次々と発生し、何をしても治まる気配がないのです。毎朝、鏡を見るたびに溜息が出ました。歯並びを綺麗にするために始めた矯正なのに、どうして肌はこんなにボロボロになっていくの?その原因は、今思えば明らかでした。矯正生活がもたらす、容赦ない「ストレス」と「生活習慣の乱れ」です。まず、月に一度の調整日。ワイヤーを締め直した後の数日間は、鈍い痛みが続き、夜もなかなか寝付けません。睡眠不足はお肌の大敵だと分かっていても、痛みには勝てませんでした。そして、食事。硬いものが食べられないため、自然とパンや麺類、ゼリー飲料などで済ませることが増えました。野菜サラダなんて、もってのほか。明らかに栄養が偏っている自覚はありましたが、「痛いんだから仕方ない」と自分に言い訳をしていました。さらに、見えないストレスも蓄積していました。口元の装置が気になって、人と話すのが億劫になる。食べたいものが食べられないイライラ。こうした精神的な負担が、知らず知らずのうちにホルモンバランスを狂わせ、私の皮脂腺を暴走させていたのです。皮膚科にも通いましたが、薬を塗っても次から次へと新しいニキビが顔を出す、まさにイタチごっこ。そんな時、SNSで同じように矯正中の肌荒れに悩む仲間がいることを知りました。私だけじゃなかったんだ。その事実に少し救われると同時に、このままではいけないと強く思いました。私はまず、食事の改善から始めました。野菜や果物をミキサーにかけてスムージーにしたり、プロテインでタンパク質を補ったり。スキンケアも、刺激の少ない敏感肌用のものに一新し、「こすらない、触りすぎない」を徹底しました。すぐに結果が出たわけではありません。でも、自分の体を労わる生活を続けるうちに、あれだけ頑固だったニキビの炎症が、少しずつ、本当に少しずつですが、鎮まっていくのを感じたのです。
矯正中のニキビ地獄!私の肌が悲鳴をあげた日