審美歯科に行く前に知ってほしい、審美歯科に関する5つの知識

2026年1月
  • 口の中は肌の鏡?矯正中のオーラルケアと肌荒れの関係

    医療

    「口周りにばかりニキビができる」「顎のラインの肌荒れが治らない」。もしあなたが歯列矯正中にこうした症状に悩まされているなら、その原因は、お口の中の「細菌」にあるかもしれません。歯列矯正と肌荒れを結びつける、見過ごされがちな要因。それが、口内環境の悪化です。複雑な形状の矯正装置は、食べカスやプラーク(歯垢)の絶好の隠れ家となります。どんなに丁寧に歯磨きをしても、ブラケットの周りやワイヤーの下は磨き残しが出やすく、細菌が繁殖しやすい環境になりがちです。この増殖した細菌が、肌荒れを引き起こすメカニズムはいくつか考えられます。まず、最も直接的なのが、口周りの皮膚への接触です。唾液などに混じった細菌が、口の周りの皮膚に付着し、毛穴に入り込んで炎症を起こすことで、ニキビ(特に専門的には口囲皮膚炎と呼ばれるもの)の原因となることがあります。寝ている間に無意識によだれが垂れてしまったり、口元を触る癖があったりすると、そのリスクはさらに高まります。次に、より深刻なのが、体内への影響です。歯茎が炎症を起こしていると、その傷ついた血管から口内細菌やその毒素が体内に侵入しやすくなります。血流に乗って全身を巡った細菌は、体の様々な場所で微弱な炎症を引き起こしますが、その影響が皮膚に現れると、治りにくい肌荒れやアトピー性皮膚炎の悪化に繋がる可能性があると指摘されています。つまり、お口の中の衛生状態は、そのまま肌の健康状態を映し出す鏡なのです。このリスクを回避するために不可欠なのが、これまで以上に徹底したオーラルケアです。通常の歯ブラシに加え、ブラケットの周りをピンポイントで磨ける「タフトブラシ」、ワイヤーの下の汚れをかき出す「歯間ブラシ」は、矯正中の必需品です。さらに、ジェット水流で汚れを強力に洗い流す「ウォーターピック(口腔洗浄器)」を導入すれば、清掃効果は格段にアップします。面倒に感じるかもしれませんが、丁寧なオーラルケアは、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、あなたの肌を守るための最も重要なスキンケアでもあるのです。