審美歯科に行く前に知ってほしい、審美歯科に関する5つの知識

2026年1月
  • 白いブラケットの落とし穴?着色と変色の真実

    知識

    歯列矯正中の見た目を気にする方にとって、歯の色に近い白色や透明の「審美ブラケット」は非常に魅力的な選択肢です。セラミックやプラスチックで作られたこれらのブラケットは、金属製のものに比べて格段に目立たず、矯正中でも笑顔に自信を持つことができます。しかし、この美しい見た目を維持するためには、いくつかの「落とし穴」があることを知っておかなければなりません。その最大の敵が、「着色」と「変色」です。まず「着色」についてですが、ブラケット本体よりも、ブラケットにワイヤーを固定している透明なゴム(モジュール)が、色素を吸着しやすいという問題があります。特に、カレーに含まれるターメリックの色素は驚異的に強力で、透明なゴムを瞬時に蛍光イエローに変えてしまいます。他にも、コーヒー、紅茶、赤ワイン、キムチ、ミートソースなど、色の濃い飲食物は着色の原因となります。このゴムは月に一度の調整日に交換してもらえますが、それまでは黄ばんだ状態で過ごさなければならず、せっかくの審美ブラケットが台無しになってしまいます。次に「変色」ですが、これはブラケット自体の材質の問題です。高品質なセラミックブラケットは、変色することはほとんどありません。しかし、プラスチック製のブラケットは、セラミックに比べて安価で透明性が高い一方で、素材そのものが経年劣化により、徐々に黄ばんでくる可能性があります。特に、喫煙の習慣がある方は、ヤニによって変色が著しく進むことがあるため注意が必要です。これらの落とし穴を避けるためには、日々のセルフケアが何よりも重要です。色の濃いものを飲食した後は、できるだけ早く歯を磨くか、水で口をゆすぐ習慣をつけましょう。また、ブラケットの種類を選ぶ際には、こうした材質ごとの特性をよく理解し、ご自身の食生活やライフスタイル(喫煙の有無など)を考慮した上で、歯科医師と相談することが大切です。白いブラケットの美しさは、あなた自身の努力によって保たれるのです。