審美歯科に行く前に知ってほしい、審美歯科に関する5つの知識

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  • さよならブラケット!矯正装置を外す日の全記録

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    今日という日を、私はどれだけ待ちわびたことでしょう。カレンダーに大きく花丸をつけた、歯列矯正のブラケットを外す日。二年半もの間、私の歯と一体化し、苦楽を共にしてきた相棒との、卒業式です。診療台に座ると、いつもの調整とは違う、特別な緊張感が漂っていました。先生が、「じゃあ、外していきますね」と声をかけ、専用のプライヤーのような器具でブラケットを一つ掴みました。そして、パチン!という、思ったよりも大きな音が響き渡ります。痛みは全くありません。ただ、歯から何かが剥がれる、不思議な感触。パチン、パチン、パチン…。その音が20数回繰り返され、私の口の中から、あの複雑な迷路が消え去っていきました。次に、歯の表面に残った接着剤を、専用の器具で丁寧に削り取っていきます。キュイーンという音と共に、歯の表面が磨かれ、次第に本来のツルツルとした感触が蘇ってきます。そして、全体のクリーニングを終え、先生が「はい、お疲れ様でした。鏡で見てみてください」と手鏡を渡してくれました。恐る恐る口を開け、鏡に映る自分の歯を見た瞬間、私は息を呑みました。そこには、私がずっと夢見てきた、完璧に整列した歯並びがありました。がたがただった前歯も、飛び出していた八重歯も、全てが美しいアーチの中に収まっています。舌で歯の裏側から表面までをなぞると、そこにはもう、何も障害物はありません。この滑らかな感触。この解放感。思わず、涙が滲みました。しかし、これで全てが終わりではありません。先生は、後戻りを防ぐための「リテーナー」という保定装置の重要性を、改めて私に説明してくれました。本当のゴールは、この美しい歯並びを、一生維持していくこと。新たな相棒となるリテーナーと共に、私の新しい笑顔の人生が、今、本当の意味でスタートしたのです。